コミュニケーション手段について
コミュニケーションとは
コミュニケーションは心の中にあること、伝えたいことを正しく相手に伝え、また、相手が伝えたいと思っていることを正しく受け取る過程です。その基盤には伝え合いたい、分からせたい、分かり合いたいという心の動きがあります。
コミュニケーション手段の特徴と短所
聴覚口話 聴覚活用 読話・発語
特徴 |
- 聴覚を活用をすることで、音声言語によるコミュニケーションが可能となる。
- 環境音などの聞き取りにより情緒的な安定や生活の中での危険防止などに役立つ。
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限界 |
- すべてを読みとり聞き分け、理解することは困難である。
- 発音明瞭度をよくする努力はするが不明瞭さが多い。
- 口形,話すスピード、話す場面に左右される。
- 3分以上続くと疲労感を感じる。
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手指メディア 指文字 手話 キューサイン
特徴 |
- 聴覚障害者にとって必要な言語である。
- 親子のつながりや,豊かな感情表現精神的な面での安定などが得られる。
- 手話通訳派遣制度がある。
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限界 |
- 手話を知っている人としか通じない。
- 語彙の不足が問題とされてきたが最近は専門用語、学習用語の手話も開発されている。
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キューサインとは?
書記言語
特徴 |
- 確実に伝えることができる。
- 記録として残る。
- 文字放送が増えてきている。
- 要約筆記派遣制度がある。
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限界 |
- メモ帳や筆記用具などの準備が必要である。
- 書く能力を育てる指導が必要。
- 通常の会話の速度についていけない。
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聴覚障害者とコミュニケーション手段
- コミュニケーション手段に優劣はなく、一人一人の状態に合わせてコミュニケーション手段を選択し、状況に合わせて使い分けることが大切です。
- 高岡聴覚総合支援学校ではコミュニケーション手段について、「聴覚口話を基本として、他のコミュニケーション手段(文字、指文字、手話、身振り、表情)を併用してコミュニケーション能力を高める。」という考え方をしています。