聴覚障害とは?
最早期発見と最早期教育
聴覚障害がどのように発見されるのか、最早期教育の取り組みとその重要性についての会話です。
Q:ABR検査(聴性脳幹反応)とは?
A:ABR検査(聴性脳幹反応)とは脳波による聴力検査で、睡眠中に検査をします。生後6か月頃には検査ができます。
AABR検査という新生児に簡単にできる検査もあります。
聴覚障害が分かったらできるだけ早期に支援を受けることが大切です。
Q:県内で支援を受けられるところは?
A:ろう学校の幼稚部は、富山県には富山聴覚総合支援学校と高岡聴覚総合支援学校があり、それぞれに乳幼児教室が設置されています。本校の乳幼児教室は月に2回、1.5時間程度です。
また、富山県には富山県リハビリテーション病院・こども支援センターがあり、難聴幼児の療育を行っています。
聴覚障害を発見し、発見されたらできるだけ早く補聴器を装用するなどして指導を受ける。これが最早期発見、最早期教育なのです。脳の可塑性があるときの教育はより効果的といわれています。言葉の習得には最適時、臨界期があり、この時期を逃すと言語習得が極めて困難になります。
Q:乳幼児教室ではどのようなことをするのですか?
A:ここでは、母親と子供の共感関係を育てることからはじめます。コミュニケーションの基盤となるのは、「伝えたい、分かりたい」という気持ちです。親子で遊びながらこのような気持ちが育つように援助していきます。
そして補聴器を装用して、音の世界を知り、人の声や生活の音を聞くとともに、楽しんで声を出すことができるよう働きかけをしていきます。
更に聴覚障害についての理解を深め、スムーズなコミュニケーション環境を整えるための情報提供を行い、育児に対する疑問や不安にもご相談を受けます。